ワザワザこのブランドを選ぶと言うことはそれなりに強力なスリコミが行われていると思います。
他のMoto Guzzi乗りの方もそうではないかと思います。
【視覚的原体験】
ボクは今は亡き“CLUBMAN”の読者でした。
小野かつじ氏が創刊し、様々な方が編集に携われたあのバイク雑誌です。
読み始めたのは90年からで、号数は60号ぐらいからでしょうか。
※後藤氏が編集長になった頃からボクの嗜好とは大きくズレてきたので購読を辞めました。
その中の長期試乗記の1000Sに衝撃を受けました。
当時住んでいた京都という街はバイクが多く、それなりに珍しいバイクがたくさん走っていましたが、Moto Guzziに出会うことはほとんどありませんでした。そしてMoto Guzzi販売店もなく、その外的インパクトの強さに見合った乗り物なのかを試す術は有りませんでした。
【接触】
V11が発売された当時、福田モーター商会が全国で行っていた試乗会に参加しました。
場所はカスノモーターサイクル、アエラ等で有名なあのお店です。
2000年の秋ごろだったと思います。
その時が初めての縦置きVツイン初体験。
しかし、全然面白くありません。
ポジションも変で、重心が高く、ガオォゥガオォゥと煩わしいだけの普通のオートバイです。
同時に試乗でした中古のQUOTAの方が楽しかった。
当時の愛車がF650と言うビッグオフのということもそう感じた要因かもしれません。
試乗当日の日記には、「期待値が大き過ぎて楽しく感じなかったのだろう」と書かれていました。
兎に角、良い印象は全く残りませんでした。
【本当の原体験】
2005年に西宮に転居し暫くし頃、近くにMoto Guzzi専門店があることに気付きました。
アクイラです。
当時は今とは違うグッチサービスという名前で、場所も零細工場が立ち並ぶ倉庫みたいな店舗で営業されていました。
時期はV11シリーズの生産が中止され、ブレバ1100が国内に入り始めた晩夏だったと記憶しています。その時に試乗したのが、ブレバ1100、V11バラビオ(多分)、ブレバ750だったと思います。試乗の順番もこのまま。
ブレバ1100は走行距離が100㎞程度の全くの新車で、立ち姿は確かに綺麗なものの、何とも言えないモッサリしたシルエットにちょっとガッカリしました。実際に乗ってみるとエンジンが尋常でなく熱く(多分足元のキャタライザのせい)、長時間は乗る気にならない。またバイクが大き過ぎて取り回しが面倒くさいなど、イイところは一切感じられませんでした。
次のV11バラビオは好印象。先に乗ったのがブレバ1100だったためか、はたまた慣らしも終え、上り調子だったためか、ほんの少しバイパスを走っただけでそのフィーリングに感激してしまいました。
最後に乗ったブレバ750の印象は全く覚えていません。
店主の対応も良く、バラビオを買おうかどうか本当に迷いました。
しかし、1月後に東京に転居することが決まっていたため、西宮で買うのは諦めました。
【嫌な思い】
東京に転居し、交通事情等に慣れた2006年春先に当時の輸入元福田モーター商会でV11シリーズに試乗しました。
V11シリーズはバラビオが2台とコッパ・イタリアが1台新車で残っていました。
ボクはバラビオを買う気満々だったのですが、ボクを担当した方がどうにも感じの悪い人で「この人から買うのは絶対イヤだ」と思い、購入は諦めました。
その後は笹塚に行くのも嫌で、Moto Guzziに触れることは殆どありませんでした。
数年後、福田モーター商会が六本木通りでやっていたBMWショップ(既に閉店した模様)で上記のことを話したら、「その人なら既に弊社を辞めていますが、同じように感じられた方が沢山おられたようです。申し訳ありませんでした」と謝られました。
多くの福田モーター商会の方は営業、メカニック問わず接客の際の印象の良い方が多いのですが、ボクが当ったのが外れだったと言うことなのでしょう。
もし、当時の接客担当が彼でなければもっと早くMoto Guzzi乗りになっていたかもしれません。
【覆る印象】
そんな嫌な思いも忘れた頃、V7の国内再導入が決まりました。
以前にも書きましたが、2010年にモト・ラボロでV7を試乗し、Moto Guzziを再度意識するようになりました。
神宮司さんのお店は本当に良いお店だと思います。
特に奥さんのキャラクターが(笑)
しかし、GT1000を購入して然程時間が立っていなかったこともあり、東京でMoto Guzzi乗りになることはありませんでした。
そしてこの夏のGT1000の車検を機にCafeに乗り換えることにしたのでした。
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